25『元魔導医師』 何かたった一つの存在がなくなるだけで全てが無に還る。 それが怖くないのか。 そのたった一つの存在がなくなる事を何故考えない? 可能性がない等と言っても、考え付かないだけだろう? 今、俺達が何に縋っているのか、良く考えろ。 それがなくなったら、どうなるのかも。 現在は手をつけられる事もなく、リクは苦しみ続けていた。気道が狭くなっているのか、呼吸一つするのにも全身に力が入る。時々血を吐くが、それを吐き出す力がないらしく、傍らで看る魔導医師によって、顔を横に向けられてその血はようやく流されるのである。 そのため、彼の顔の周りは血塗れで、彼の童顔は痛みに歪み、血が引いて真っ青だ。それに反して全身から脂汗のようなものが滲み出している。 それはただ見ているだけでも苦しくなってくるような状態だ。 「お待たせしやした!」と、そこに先ほどカーエスに頼まれて、人を連れに出かけていたコーダが帰ってきた。先ほどから十五分も経っていない。 息を切らせる彼の肩には、布でぐるぐると巻かれた大きな荷物が担がれている。 「おい、アイツはどこやねん?」と、カーエスが急かすように尋ねる。 「ちゃんと持ってきやしたよ」 「持ってきた?」 コーダの答えにカーエスが眉を潜める。そして、彼の担いでいる荷物に視線を移す。 それは丁度、人一人分の大きさで、よく耳を済ませると、奥からうなり声がしているのが分かり、ジッとみていると、わずかにもぞもぞと動いているのが確認できる。 「おい、まさかこれ……?」 そのカーエスの質問に答えるように、コーダがその荷物を降ろして布をとっていく。 その中から現れたのは一人の男だ。 厳つくはあるが、人懐っこそうな顔に、着ているのは魔導医師や研究所員が着るような白衣ではなく、茶色い染みが沢山付いた調理服。 魔導医師と助手を除いた全員が、その男に面識がある。 「見ての通り、ジットさんスけど?」 そう、その男は魔導医師ではなく、西方料理店『オワナ・サカ』の店主であるジットだった。 「確かに拉致って来いとは言うたけど……」 まさかここまでやるとは、という言葉を飲み込み、カーエスは呆れ顔のまま、ジットに駆け寄る。 「おっちゃん、おっちゃん、しっかりしたってや」と、ぺちぺち頬を叩いて、眼を覚まさせてやる。 すると、ジットはゆっくりと眼を覚ました。そして、目の前にいる馴染んだ顔を見て、がばっと身体を起こす。 「カーエス! いきなし誘拐されて何のこっちゃや思てたら、おんどれの仕業かい! おんどれに構っとるほどワシぁ暇ちゃうねんぞ、まだランチの仕込み途中やったのに! ここはどこやねん!」 「お、落ち着いてや、おっちゃん。コーダ、お前まだ事情説明してへんの?」 自分の胸ぐらを掴んでいるジットをなだめながら、コーダに視線を送ると、コーダは頷いて答えた。 「時間が惜しかったし、説明するなら実物を見ながらのほうがいいかと思いやして」 その会話に、カーエスを吊るし上げて鼻息を荒げていたジットがハッと我に帰ったように落ち着きを見せる。 「事情? そういやここはどこやねん?」 「研究所の医務室」 ようやく放された胸元をぱたぱたと払いながら、カーエスが簡潔に答えた。そして、改めてジットに向き直り、真剣な眼差しを向けて言った。 「今日は、西方料理店『オワナ・サカ』の店主としてのおっちゃんやない、元魔導研究所研究部第十研究班研究員やった、魔導医師としてのDr.ジッターク=フェイシンに頼みがあるんや」 久しぶりに全名で呼ばれ、ジット、もといジッターク=フェイシンはその厳つい顔を思わず引き締めた。 黙って、カーエスに話の続きを促す。 カーエスは焦らず、順序だてて事情を説明する。カーエスの話がリクの容態と、自分の眼を使って確認したことの報告に移ると、ジッタークの表情は厳しいものになっていく。 「よっしゃ。事情はよう分かった。そういう事なら協力するで」と、ジッタークは力強く頷いてみせると、魔導医師に向き直る。「あんさん、悪いけど白衣貸してんか。流石にこの格好じゃ、医者の真似事するには汚すぎるんや」 魔導医師は、ジッタークを驚きと訝しみに満ちた眼差しで見つめ続け、何も答えない。 「ジッターク=フェイシン……あなたが……」 「なんやワシに文句でもあるんか? あんたはもうサジを投げたんやさかい、この患者はワシのや。この上邪魔するんやったら許さへんで」 そうジッタークが凄んでみせると、魔導医師は反射的に反論した。 「しかし、あなたは研究所を追い出され、医師の資格を剥奪された身でしょう」 「関係あるんか? 命の懸かっとるこの時に、それが。資格がないから患者を救われんかった、で済ませ言うんか? あんたは」 半ば叱責するように冷たく響くジッタークの言葉に、魔導医師は黙って奥にジッタークを案内する。 それを見送った後、今の一連の会話についてカーエスが説明する。 「ジッターク……おっちゃんはな、昔、この研究所で医療魔法を研究しとる魔導医師やったんやて」 今は、魔法で大抵の病気が治せる。だから研究所では魔法を使わない医療は研究していない。ところが、ジッタークとその師匠である研究班の主任は、魔法を使わずに治せる方法を研究し、それで済むなら魔法を使わずに治した方がいい、と主張していた。 ジッターク曰く、魔法という存在に寄り掛かった今の一本柱の医療に危惧を覚えるらしい。魔法の存在がなくなるだけで、今の医療技術は全て無用の長物と化してしまう。またそれを抜きにしても、魔法という、世界の基盤をも揺るがしかねない、余りにも便利で大きな力に依存しすぎるのには抵抗を覚えるのだそうだ。 魔法の存在がなくなったら、とか魔法が世界の基盤を揺るがす、などという話を聞いて人々は嘲笑う。どこにそんな可能性を示唆する証拠があるのか、と。 そんな反応を示す人々にとって、ジッターク達は異端であった。しかし魔導医師として腕が良かった彼等は、戯れ言を言う以外は優秀な研究員であったので、研究所も彼等を切り捨てる事はなかった。 ところが、ある事件が起こり、ついに彼等は研究所を追放されてしまうのである。 「ある事件?」 反射的にジェシカが聞き返す。 カーエスは頷くと、話を続けた。 「おっちゃん達は、ある日“どんな病気、怪我でも治す魔法”を見つけだしてしもたんや」 「え? そんな魔法があったら、もう研究とか必要無くなるじゃないスか!?」と、コーダが驚きの表情を見せる。 その反応に、カーエスは首を振る。 「いや、そうはならんかった。噂を聞き付けた人らがようさん研究所に押し掛けてきたんやけど、おっちゃん達はその魔法を一切公開せず、そのまんま禁術として封印してしもたんや」 「おかげで、スポンサーや、押し掛けてきた人はこぞって、ワシらを責めよった。その結果、ワシらは研究所を追い出されてしもた」 着替え終わって、彼等の前に再び現れたジッタークがカーエスの言葉を引き継ぐ。 「……ったく、人の暗い過去をベラベラ喋りよってからに」 恨みがましい眼でカーエスを見つめるジッタークをその場にいる全員が凝視した。 「な、何やねん」 全員分の視線を受け、ジッタークは少したじろぐ。 半ば呆然とした様子で、カーエスが言った。 「おっちゃんが、若く見える……」 「放っとけ!」 中途半端に伸びていた無精髭は剃られ、洗った顔は見るからにさっぱりしている。煮染めたような調理服から、洗いたてのぱりっとした白衣に着替えたジッタークはまるで別人のように見えた。 もともと、厳つい顔をして五歳は老けてみられるジッタークであるが、あの調理服の汚さも相まって、五十代くらいの若さに見えていたが、今はきちんと年令に相応して四十代前半の外見をしている。 ジッタークは、全員が同じような印象を抱いていることに、少し拗ねた様子を見せたが、すぐに厳つく引き締まった魔導医師の顔に戻ると、リクの方に駆け寄った。 少し顔を上の方に向けて、口の中や、瞳孔の具合等を確かめてみる。 「ちょっと、カルテ見せてんか」 ジッタークが、手を差し出すと、魔導医師は抵抗する事もなく、手に持っていたファイルを彼の手に渡す。 「おおきに」と、カルテを受け取ったジッタークは短く感謝の意を述べると、ぱらぱらと何枚からかの紙からなるファイルに素早く目を通して行く。 一通りの事は調べ終えたのか、彼は大きく溜め息をつく。 「これはちょっと難儀やな……」 「やっぱし、アカンのか?」と、カーエスが不安げに尋ねる。 ジッタークの過去を知っていたカーエスは、最初から駄目で元々のつもりで彼に頼んだので、彼でも手がだしようもないとしても責めるつもりはない。 また、彼の過去から、今の魔導医療に偏りがある事は感じていたので、その偏りの外にいるジッタークならば何かリクを治す方法を見つけられるかも知れない、と思っていた事も事実なので、失望感も拭えないものではあった。 「なら、責めて今の苦しみだけでもとってやってくれへん?」 「いや……」 カーエスの言葉に対するジッタークの否定の言葉に、カーエスは更に顔を暗くする。 「それもアカンのか?」 「そやない」と、ジッタークは首を振る。「カーエス、さっきの話、全部ホンマか?」 「こんな時に、嘘なんかつく訳あらへんやんか」 質問に明確な答えを返してもらえない事への憤慨を交えながら、カーエスは答える。 それを気にする様子もなく、ジッタークは、リクを見ながら静かに告げた。 「なんとかなるかも知れへんで」 「……ホンマか!?」 声を出して反応したのはカーエスだけだったが、ほぼ同じタイミングで、この場にいる全員が顔をあげる。 「覚えとるか、ワシと師匠が作った禁術」 「まさか、あの“どんな病気、怪我でも治す魔法”!? 実在していたんですか!?」と、魔導医師が声を上げる。 そう思うのも仕方がないだろう、とカーエスは思う。 誰の目にも触れないうちに禁術として封印されてしまい、本人達以外に証言者がいなくなったため、当時から研究をしていた者以外の魔導医師達は、その理想を越えた医療魔法の存在を事実として受け止めていない事が多い。 「言葉面ほど便利な魔法やないねんけどな。アレは嘘やない」と、重い息と共に、半ば罪の告白でもするようにジッタークは言う。「ホンマは禁術やけど、何の因果か、今回だけはアレを使うための条件が揃ってしもうとる。ただ、アレは確実やないで。生存確率は良くて2割やと思とくんやな」 逆に言うと、死ぬ確率は八割という事だ。 その事実に、全員が言葉を詰まらせてしまう。たしかにこれに賭けなければ、どうせ失われる命だ。決断をするべきだろう。それは分かっているが、自分のものではない命を気前よく賭ける事に、抵抗を覚える。 決断を待ち、ジッタークはカーエス達が顔を見合わせるのを見守る。 部屋の中を沈黙が支配する。 「それ…で……いい。やっ……て…くれ」 それを破ったのはこの場に立っていた誰でもなかった。 「リク、お前気ィ付いとったんか!?」 「信じられへん……こんだけ身体ン中メチャクチャになっとるっちゅうのに……」 意識を失っていたはずのリクが声を発した事に、全員が彼に注目する。その表情は例外なく驚きに満ちていた。 彼は、苦しげに呼吸をしながら言葉を繋げる。 「俺……は、…ここ、じゃ、……死ね…ねぇ…。悪ぃ……けど、……頼む…わ」 それだけ言うと、また血を吐いて黙ってしまった。 ジッタークは、そんな彼に目をやり、呟いた。 「カーエス、おんどれが何でそんなにコイツを生かしがるんか、分かった気ィするで」 ジッタークの言葉に、カーエスは頷く。 外見からして毒に冒され、かなりの苦痛を感じているはずだ。それは気を失わずにいればなおさらのはずで、下手に気を抜けば命を失いかねない。そんな状態で意識を留めておける精神力を持つ者がこの世界には何人いる事だろう。 「ほな、何がなんでも生かしてもらおうか」 続いて、コーダとジェシカも頷く。 「八、九割の死の確率じゃ、絶対に死にやせんよ、兄さんは」 「その通り。リク様は生きるべくして生き、死せるべくしてやはり生きる方だ」 彼等の言葉に、ジッタークは表情に自信を満ちさせて答えた。 「ほいだら、絶対に助けようやないか」 先ず、ジッタークは紙に乱暴に何かを書きなぐって行くと、コーダに向かってそれを差し出す。 「あんた、これ手に入れられるか? 半刻(一時間半)以内に」 コーダは手渡された紙に目を走らせると、力強く頷く。 「六分刻(三十分)で手に入れてみせやス! 便利屋の名に掛けて」 そう言い放ち、コーダは身を翻して医務室をかけ出していく。 それを見送った後、ジッタークは次にカーエスに視線を送る。 コーダのように何か指示をされる事を予想し、身体を固くした。 「カーエス、おんどれにはちぃとヤバい仕事してもらうで」 「禁術破りか?」 今までの話の流れからすると、危ない仕事といえば禁術破りだろう。危険性等を考慮され、禁術とされた魔法は全ての資料がある所に封印される。そこに封印され、長い間、放置されて行く内に、その魔法は忘れられて行く。それが“忘却の間”。 カーエスは、使わないと決めた魔法の資料をどうして焼かずにとっておくのか、疑問に思ったものだが、今となってみると焼かれずに済んで良かったと思う。 「でもおっちゃん、“忘却の間”がどこにあんのか知ってんの?」 「あ……っ!」 カーエスに指摘され、ジッタークは思わず声を漏らす。 「封印に立ち会うてたさかい、場所は知っとるけど、ややこしい事務手続きを踏まんと絶対に行かれへんのや」 この魔導研究所にはしばしばそういった、物理的に繋がっておらず、移動用魔法陣を通してしか行けない場所が存在する。 移動用魔法陣は普段封印されており、事務手続きを経て、魔導研究所所長の許可をもらわなければ封印は解けない仕組みになっているのだ。 実際、所長であるアルムスの部屋も、移動用魔法陣を介さなければ行けず、秘書に頼み、アルムスの許可を得てからでしか入れない。 「どうにかして行けないものかな……?」と、ミルドが腕を組んで思案する。 その答えは、意外と彼に近い所から返ってきた。 「行けるよ」 その声に、ミルドは自分の隣に立っていたティタを見る。 先ほどからと変わらない無表情のまま、ティタは淡々とした調子で続けた。 「少し考えてみれば分かる。“忘却の間”への立ち入りに必要な手続きをいちいち踏んでたら、秘密裏に動きたい時でも周りに動きが知れてしまう、例えばある部長が他の部長を出し抜きたい時とかね。そんな時の為に手続き抜きで行けるように、抜け道が作ってあるわけさ」 「で、ティタ殿はそれを知っておられるのですか?」と、ジェシカが希望に少し怪訝な響きを混ぜた声で尋ねる。 何故、それをティタが知っているのかという疑問が残るからだろう。 それを察したのか、ただ、頷く事はせずに、何故自分がそんな事を知っているのかという事も付け加える。 「昔、そういう上の動きが気に入らなくて、調べた事があるのさ。流石に手間取ったけどね。あたしに掛かれば解けない謎なんて“大いなる魔法”の謎くらいのモンだよ」 「で、それはどこにあるんです?」と、カーエスが聞き返すと、ティタはカーエスの方に歩み寄って答える。 「ちょっと口では説明しにくいからあたしも一緒についていくよ」 「では、私も行きましょう」 そう言って、カーエスの傍に歩み寄ったジェシカに、カーエスは物問いたげな視線を送る。 「医者の知識もない私はここでは役に立たないからな。禁術破りとなれば少しは武力が必要な場面があるかもしれん」 三人揃って、ジッタークに向き直ると、彼は服の下から、自分の首に掛けていたペンダントを取り出してきた。 その細い鎖の先に付いていたのは飾り等ではなく、細長い棒だ。 「“鍵”……」と、カーエスが思わず声を漏らす。 “己の証たる鍵”。最新の魔導技術で自分のデータが詳細に刻まれ、エンペルファータにおいて自分の身元を証明するものである。 自分の“鍵”のデータを登録した扉ならば、全て、この“鍵”一本で開けられる。 「おっちゃんのか? それ」 自分に向かって差し出されたそれを見ながら、カーエスが問う。 ジッタークは厳かな面持ちで頷いて続けた。 「せや。“忘却の間”の中には金庫の棚があってな、他の禁術の資料とかがそれぞれ収まっとる。この“鍵”はワシらがつくり出した禁術の収まっとる金庫を開けられるんや。番号は一四七九番、忘れたらあかんで。やり方は覚えとるから、資料はいらん、ただその金庫に収まっとる道具を持ってきて欲しいんや。アレだけは欠かされへん」 「分かった」と、カーエスがジッタークから“鍵”を受け取ると、自らの首にかける。 「おんどれ、ホンマに分かっとるんか?」 準備を進めるカーエスに、ジッタークが尋ねた。 質問の意図が分からず、カーエスは怪訝な顔をする。 「どういう意味?」 「“禁術破り”なんて大それた事やらかしたら、おんどれはもう研究所にはいられへんようになるんやで」 魔導士養成学校の生徒という立場は、この世界に認識される中で一番のエリートコースだ。最低でも高級官僚並みの出世が約束されているのである。 「つまらん事を聞くなや、人の命が懸かって時間もないっちゅうのに」と、カーエスはその質問をつまらない、のたった一言で吹き飛ばす。 その答えに、ジッタークは満足そうな顔をして、付け加えた。 「いい忘れとったけど、コイツの命はそう長く持たへん。持って赤の刻(午後三時)と思って動けや」 今は白の刻(正午)の六分刻(三十分)前。何があるのかは分からないので、断言は出来ないが、取りあえずは十分な時間は与えられていると言っていいだろう。 ジッタークに言われた事をもう一度思い返して確認すると、カーエスは頷いた。 「分かった。後は頼むで」 そう言って、カーエス達は医務室を後にした。 四人もの人間が去って少し寂しくなった医務室に残されたミルドは妻を含む一同が去った扉をずっと眺め続けている。 「ミルドはん」 「え? あ、はい。何でしょう?」 魔導医師とその助手に、矢継ぎ早に指示を出して、リクの苦痛を和らげるのに忙しいジッタークに名を呼ばれ、ミルドは我に返ったように返事をする。 「面倒でっけど、今出てったやつらの為に、昼飯用意したってくれまへんか? 帰ってきよる頃には腹減って死にかけとるでしょうから」 その頼みに、ミルドはにっこり笑って答える。 「そうですね」 |
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